今日は吹雪ながらも八甲田へ行って参りました。
ベテランさん曰く今日はまだ優しい方だと、そうかそうなのか。
八甲田、山スキーに対してオールして寝ていない状態で挑んだ事自体が
全ての過ちに繋がるものだと「遭難」してから気づきました。
正直ボードには乗れるようにもなり、ザイラーも急斜面もスイスイ
いけるようにはなったんですが、八甲田は違う。
山スキーとは気候と温度、そして道を間違えるな、見誤ると死にます。
現に今日は死にそうな目に合い、レスキューさんまで呼ぶ始末、
正月早々親子で八甲田山で遭難事件が発生して間もない今日、
吹雪いており視界は5m先も見えず悪条件の中滑っていました。
寝ていない事もあり判断力は鈍く、注意力も散漫、滑れる方滑れる方、
行けるだけ行ってふと気が付くと誰も居ない森の中でした。
案の定樹氷にひっかかり横転、そして新雪の上でもがき体力は激減、
体温も低下、本来のコースに戻るにしても視界が悪すぎてあえなく断念。
必死にもがき体勢を立て直したものの、右足付け根に異常発生で
ボードのコントロールはおぼつかず、誰か通らないかと、通らなければ
今頃八甲田山の中で安らかに眠っていたかもしれません。
奇跡かどうか、ある女性がたまたま同じコースに入り救援を求め、
レスキュー隊や携帯、色々貸してもらいました。
既にこの時自分の携帯はバッテリー0で絶体絶命でした・・・
正直、あの女性がいなければオールをしていた私は起きる事は出来ず
さっさと小町さんのところにいってました。
ギャグ抜きで、人ってピンチや死を連想する場面に近づくにつれて
パニックになります。現に今日はなっていました。
平常心を保つ事が出来ずに助けを叫ぶ声だけが森に吸い込まれてゆく。
その内一人で喋り出したり吐き気もしたりと・・・
単に私の精神力が弱いだけかもしれませんが、ですが上記のパニックは
今日本当に起きて案外自分って脆いものだなーと改めて実感しました。
今は生きてる実感はありますが正直助けてくれた女性が来なかった時の
自分はおそらく生きる事自体放棄してたかもしれません。
皆様も山スキーに行く際には最高のコンディション、携帯は絶対満タン、
そして一人で動かないです。まあ私が言っても説得力に欠けますがね。
とにかく生きて今日こうやってブログを更新出来た事に酷く感動しています。
まだ気が動転してる様なので落ち着くまで寝るとします。